Z250FT 不調　点火とキャブレター

 

Z２５０FTについて。

 

不調でセッティングを取ってほしいとのご依頼で入庫したのですが、詳しく聞けば

「乗るたびに調子が悪くなっていく」

とのこと。現在はかかるのも一苦労で、やっとかかったと思えばストール。

 

アクセルのツキといいますか、かけてみた感じキャブというより点火な気が。

 

ということで、ポイントカバーを開けます。

昔のバイクや車はポイント点火という点火方式が一般的で、調子よく乗るためにはこの点火のメンテナンスが必要です。

 

で、接点をまずは奇麗にしまして点火タイミングを見てみることに。

 

 

これがまた、めちゃくちゃズレてましてよくエンジンかかったなってくらいのズレでした。

当初のにらみが当たっておりまして、タイミングライトで点火調整。

写真では若干ズレているようにも見えますがカメラの角度ですので悪しからず。

 

 

で、エンジンもすんなりかかりました。

この点火タイミング調整、かなり久しぶりにやりまして当て勘というか、こう、なかなかバシッと決めれず結構やり直しました。

点火だけで３０分以上は費やしました。反省。

 

で、問題はココから。

かかりも良くなりましてアクセルをあおってみたところ何だか違和感が。

どっちにしろキャブも開けるつもりでしたので開けてみたところ、案の定と言いますか

 

 

ダイヤフラム穴あきの修正跡・・・。

本来は基本的に修正してどうこうなる部品ではないので部品屋さんに問い合わせ。

 

がしかし、このZ250FT、モデルがA1～A5までありまして

A1～A2までのキャブレターとA3～のキャブレターが違うそうで。

FTマニアでも専門店でも無いので青天の霹靂。

 

じゃあフレーム番号から判断すればいいのでは？とはなりません。

旧車あるあるですが、フレーム番号でモデル年式を割り出せたとしても今現在積んであるエンジンはその年式の物なのか。

エンジンとフレームは過去に乗せ換えてあればマッチングしませんし、部品一つとっても過去にどのように交換されたのかわかりません。

エンジン、フレームのみならずキャブレター、足周り、外装、電装部品、全てにおいて確証が持てないです。

 

で、入庫した車両はA２の最終あたりのもの。

でもエンジンはA3以降のモノが載せてあるよう。

じゃあキャブは？このキャブはA何のキャブ？

ダイヤフラムはA2とA３どちらの物を取り寄せればいいのか？

 

便利な時代のこの世の中でも、広ーいネットの世界をディグって見ても

確証を得れる情報、無し！！

キャブの刻印をもとに製造元のKEIHINに問い合わせてみましたが、現在返答無し。

ダメもとで週明けにでもカワサキにも問い合わせてみて可能であれば色々聞いてみよう。

 

が、一つだけパーツリストをもとに部品屋さんとあーでもないこーでもない言ってわかったことが

 

 

このアイドリングを調整する、アイドルスクリューが

A2までの物は直刺し。(と言っていいのか、何と言っていいか・・・。真っすぐ刺さってます。)

A3からはワイヤーが伸びていてダイヤフラムのカバーにステーを共締め。

 

色々調べた結果、今現在わかったことはコレだけ。

あとはジェットの番手が違うことぐらい。ですが過去に番手を変えてあれば意味のない事です。

２０２３年とはいえネットではなくパーツリストと人力でわかるとは・・・。

あまりにも確証的な情報がなかったため、このことがどこかのだれかのFTで役立つといいなあと思い書いてみました。

ただ、マニアでも専門店でも無いので本当にこの情報が正しいかはわかりませんがカワサキのパーツリストから判断した次第です。

違うぞ！こうだよ！というご指摘、大歓迎ですので情報お待ちいたしております。

 

調査したぞ！と調べたことに対する対価まで貰うわけにはいきませんから深堀し過ぎても危ないのでもうちょっと調べたら部品を発注します。

あとKEIHINから返答があり次第またご報告します。

結構困ってらっしゃるFTオーナー様がいらっしゃるようですし、オーナーではない僕も困ったので、どんなに小さな情報でも欲しいですから。

 

ただ、点火タイミングの作業でもそうでしたが

ネットの情報だけで調べものばっかりして頭でっかちに、わかった気になるのは良くないな～と反省した案件でした。

 

知識ももちろん必要ですが場数を踏んだ【経験値】も必要ですね。

まだまだヒヨッコです。

 

 

ConeyGarage